自分を前向きにしてくれたバルーンアート
神奈川県内で頑張る中小企業の皆さまのインタビューをご紹介します。
自分を前向きにしてくれたバルーンアート
遊園地でのバルーン販売のほか、結婚式やイベント会場のバルーン装飾、店舗販売を行っています。
創業前は板前をやっていましたが、交通事故で手を負傷し、
後遺症から続けることができなくなりました。
リハビリ中、これからどうしようかと思い悩んでいた時に、
偶然、アメリカで流行っている「バルーンアート」を知りました。
暗い気持ちでいた私は、さまざまな色や形のバルーンアートに魅了され、
これを日本にも広めたい!
と思い、そこからは勢いで、19歳で単身渡米しバルーンアートの世界に飛び込みました。
当初は英会話もできず、バルーンアートは見よう見まねで学んでいきました。
帰国後、当時の日本ではまだバルーンは浸透しておらず、とにかく営業に奔走しましたが、
「風船なんて安っぽい」となかなか興味を持ってもらえず、
5年くらいはまったく売れませんでした。
何度もやめようと考えましたが、
あと1日頑張ってみよう、明日もしかすると電話がくるかもしれない、
という気持ちでなんとか踏ん張りました。
状況を変えたのが、1996年のバルーンアートを題材としたテレビドラマの放送で、
この職業が知られることになり、1年前に名刺を渡した企業から「まだ続けてる?」と電話がきたのです。
あの時の努力が実を結び、本当に嬉しかったです。
徐々にバルーンが浸透し、大手からも受注をいただくようになり、
私自身をテレビや雑誌に取り上げてもらうこともありました。
この時が一番苦しかった
右肩上がりで売上が伸び、会社の規模を拡大しましたが、
次第に固定費も膨らみ、利益が出なくなっていました。
やってもやっても悪くなる一方で、クレームの電話にもおびえる日々。
やがて資金繰りが立ち行かなくなり、金融機関へ相談に行きました。
自分ひとりでは向き合えなかった
金融機関からの声がけで、初めて保証協会の専門家派遣を利用しました。
自分で事業を見直そうとしても、やはりどの部門にも思い入れがあって向き合えなかったのですが、
専門家の先生の数値に基づいたアドバイスは説得力があり、素直に受け入れられました。
不採算事業からの撤退などを行い、経営を立て直すことができました。
その後、コロナの影響を受け、再び苦しい状況になりましたが、
この機会に経営を元から見直そうと前向きに捉え、先生からのアドバイスを思い出しながら体質改善に取り組みました。
常にアップデート
以前は何をどうしていいのかもわからない状態でしたが、専門家派遣を通じて、自分自身の考え方も変わりました。
私情に流されず、常にトレンドにアンテナを張ってアップデートしていくことが重要だと考えています。
私は従業員の人生も預かっているので、これからも経営改善を続けていきます。
今回、改めてきちんとした経営改善計画書を作成したので、
ここからがスタートだと思って、まずはこの計画を実践していきたいです。
お客さまに喜んでもらえることが私のやりがいです。
バルーンアートを通じてより多く方々を笑顔にしたいです。
企業名 | 株式会社 ドリーム |
代表取締役 | 垣花 太郎 |
所在地 | 平塚市桃浜町13-5 |
事業内容 | バルーン販売、バルーンアート(装飾) |
ホームページ | https://www.dream-balloon.co.jp/ |